著:森薫
2巻の感想です。
前半の話はかなり殺伐としていて緊迫感がありました。
というのも、前回一度は退いたはずのハルガル家が、再びアミルを取り戻しに来たからです。
しかも今回はカルルク、アミル、アミルの友達のパリヤ、研究者で居候のスミスの4人で出かけているところを狙われてしまいます。
ハルガル家の者は
「アミルは返してもらう。お前には過ぎた嫁だった。まあ代わりを探せ。」
などと無茶苦茶なことを言いますが、当然カルルクも黙ってはいません。
森薫「乙嫁語り」2巻 P34 |
武装した大人相手にこの態度。男らしいですね~。
12歳なのに本当しっかりしてます。
懸命にアミルを守ろうとするカルルクですが、そこは多勢に無勢・・・
アミルは連れ去られそうになりますが・・・
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機転を利かせたスミスが、近くを通った羊の群れを暴れさせて、脱出の隙を作ります!
森薫「乙嫁語り」2巻 P42 |
この隙にアミルとカルルクは脱出に成功。
無事町へと帰還します。
しかし、それでも諦めず町まで追ってくるハルガル家・・・
んーーーー本当にしつこい!(笑)
夜の闇に乗じて町に侵入するハルガル家でしたが、町内の皆の待ち伏せに遭い、敢え無く撃沈。
ほぼ全員が捕まりますが、密かにエイホン家の屋敷に忍び込んだ一人が、アミルを発見。
連れ去ろうとします・・・
森薫「乙嫁語り」2巻 P90 |
アツイです。
この後カルルクが相手を下へ突き落とし、無事アミルを守りきります。
めでたしめでたし。
再び町に平和が訪れ、二人は仲良く暮らす・・・
かに思われたんですが、その事件以降、アミルの様子がおかしくなります。
どうやらカルルクのことを避けている様子。
そんなアミルの様子を見て、カルルクの祖母が一言
「嫁心ついたね。」
ここで管理人安定のニヤニヤが発動しました。(笑)
この時代この地域では、親が決めた相手と結婚するので恋愛結婚ではないんですが、
自分のことを体を張って守ってくれたカルルクに、今更ながら恋してしまったんですね~。
一時はアミルの好き避けにより、ちょっとギクシャクしましたが、
結局は、より一層愛を深めていく二人なのでした。
森薫「乙嫁語り」2巻 P90 |
そしてそんな二人にカルルクの両親も触発されちゃってます(笑)
その後は、スミスがエイホン家を去り、次の町にたどり着いたところで話は終わります。
そう、実はこの漫画、スミスが旅の道中で出会っていく乙嫁達を描く漫画だったんです。
主人公がスミスとは意外でした。(笑)
そういえば今回ちょっとおもしろいなーと思ったシーンがありまして、
それは町の人たちがハルガル家の者たちを捕まえた後、馬のたてがみと尾を切るシーンです。
この時代、男の人にとって馬は自負心の象徴だったために、馬のたてがみと尾を切られるのは、裸にひん剥かれるのと同じぐらいの屈辱だったんだとか。
また一つ雑学が増えましたね。(笑)
まあそんなこんなで、乙嫁語り2巻の感想でした!
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