乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX) 著:森薫
乙嫁語り1巻の感想です。
19世紀の中央アジア、その中でもカスピ海周辺の地方都市が舞台になります。
そんな1巻の主役はこの二人!
森薫「乙嫁語り」1巻 P10 |
なんと二人は8歳差の夫婦なんです!
作者のあとがきによりますと、この時代、それなりに良い相手であればお嫁さんの方が多少年上でもまあ気にしないという風潮が遊牧民の間であったそうです。
しかし厳しい土地柄なので寿命も短く、子供も無事に育つとは限らないので、
お嫁さんには若さが求められていたらしく、アミルの年齢だとかなりの”行き遅れ”だったとか・・・
案の定、周りからも「ずいぶん歳のいった嫁をもらったもんだ。」なーんて陰口を言われたりもしますが、
そんな周囲の声を気にせず、愛を育んでいく二人に管理人もほっこり。
森薫「乙嫁語り」1巻 P117 |
管理人安定のニヤニヤが発動しました。(笑)
そんな幸せそうなカルルクとアミルでしたが、
二人が出かけている間に、カルルクの実家では大変なことが起こっていました。
アミルの一族であるハルガル家が、「アミルを返せ」と言ってきたのです。
森薫「乙嫁語り」1巻 P130 |
「この時代、子供が出来るまでは正式な夫婦とは認められないので、
まだ二人は夫婦ではない。
だからアミルを返せ。」
というものでした。
エイホン家としては到底受け入れられるはずもなく、カルルクの父が拒否したことから、
両家は一触即発の事態に・・・
しかしそこは年長であるカルルクの祖母がその場は収め、一旦はハルガル家の者を追い返すことに成功しますが、両家の間には未だ不穏な空気が漂います。
そんなこととは露知らず、カルルクとアミルの二人は帰還しますが、帰ってすぐカルルクは熱を出してしまいます。
そのことを知った瞬間、アミルの表情は一変・・・
森薫「乙嫁語り」1巻 P162 |
その慌てっぷりが尋常じゃなくて面白かったです。
でも当時は医学も発達していないし、
ちょっとした体調不良から死に至ることもあったみたいなので、
相当不安だったんでしょうね。
その後カルルクは無事回復して1巻は終わります。
管理人的にはアミルの野性味溢れるお嬢様キャラがすごくツボで、ハマってしまいました。
描き込みもすごいし、大満足です。
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