2013年11月9日土曜日

モンタージュ 総評

昭和史最大の未解決事件を描く本格ミステリー漫画!

モンタージュ(1) (ヤングマガジンコミックス)
著:渡辺潤
連載期間:2010〜連載中
ジャンル:ミステリー
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
画力:★★★☆☆
管理人のツボ:★★★★☆
総合評価: ★★★★☆

-あらすじ-
1968年(昭和43年)12月10日に起きた昭和史最大の未解決事件、三億円事件。大規模な捜査が行われたが、犯人を逮捕できないまま7年後に時効を迎えてしまった……。そして時は流れ、現代。1人の少年が瀕死の老刑事に「お前の父親は、三億円事件の犯人だ」と告げられた!!運命の輪に巻き込まれた少年は、三億円事件の謎を明らかにできるのか!?(Wikipedia)

 -感想- 
今回取りあげるのは、誰もが知っている三億円事件を題材にした漫画”モンタージュ”です。
いやー本当面白いですこの漫画!
まあまずはストーリーの紹介をしていきましょう。

事件が起きたのは1968年の東京ですが、この物語は2010年の長崎県から始まります。
主役は、幼馴染のこの二人。
渡辺潤「モンタージュ」1巻 P46



鳴海大和(ヤマト)と小田切未来(ミク)。





二人は小学生の頃、下校途中に人気のない裏通りで、瀕死の老刑事に出会ってしまったことから、とんでもない運命に巻き込まれていくことに・・・
その老刑事はヤマトを見て驚き、こう告げます。
渡辺潤「モンタージュ」1巻 P14、15





「お前の・・・父親・・・は・・・三億円事件の・・犯人・・・・だ・・・・!!」


意味が分からず戸惑うヤマトたちに、老刑事はこう続けます。
渡辺潤「モンタージュ」1巻 P16





「いいか・・周りの・・人間を・・信じちゃ・・いけねぇ・・・」
「誰も・・信じ・・る・・な・・」


老刑事はそれだけ言い残して息絶えますが、この言葉は作中においてかなり重要な伏線だと思われます。
やっぱりこの言い方だと、物語の最後にヤマトが信じていた人間に裏切られるどんでん返しが来るんでしょうかね~。
色々想像してしまいます。
今のところさっぱり分かりませんが。(笑)


そして更にヤマトの父親もその日に失踪。
後に水死体として発見されます。


そんな過去がありつつも、しばらくは平穏に暮らしていた二人ですが、
2010年、再び運命の歯車は動き始めます。
ミクの両親が突如失踪したのです。
二人は家に残されたメモを手がかりに、ミクの両親が向かったと思われる、軍艦島へと急行。
無事到着し、そのメモに書かれた場所を探します。
そこにはなんと・・・



渡辺潤「モンタージュ」1巻 P140、141





旧紙幣の三億円が!!
二人はこの三億円が両親を探す手掛かりになると判断し、持ち帰ろうとしますが、
その道中を、顔見知りの警官・関口に襲われます。
知人の助けもあり、なんとか逃げ延びた二人でしたが、テレビをつけて唖然・・・
殺人の容疑者として全国指名手配された二人の顔が写っていました。
関口はヤマト達を取り逃がした後、一般人を殺害し、その罪を二人に擦り付けていたのです。

突如お尋ね者となってしまった二人は、逃亡生活を続けながらミクの両親を探すことになります。
こうして二人は、三億円事件を廻る陰謀に巻き込まれていくのでした・・・


あらすじはまぁこんなところです。
たまに事件当時の話なんかも描かれたりしながら、物語は進んで行きます。

この漫画の魅力は何かと言いますと、
まず、テーマである三億円事件が未解決であるために、どういった結末になるのか分からないこと。
ストーリーも壮大で、伏線もバンバン張られるのでめちゃくちゃワクワクします。
ミステリーはやっぱりこうでなきゃ!
あと悪人がとことん悪人として描かれているのも良いですね。

渡辺潤「モンタージュ」1巻 P196


ヤマトとミクを殺人事件の容疑者に仕立て上げた警官・関口なんてもう、とことん下衆ですから。(笑)

また、ミステリー漫画の主人公らしく、ヤマトが相当のキレ者で、それが凄くカッコイイんです!
その持ち前の頭の良さで三億円事件の真相に迫っていく姿がもうたまりません。


まあそんなこんなでモンタージュの感想でした!
面白いので是非読んでもらいたい作品です。
現行のミステリーものなら一番オススメ!



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